マタトの独り言

あっち行ったりこっち来たり

東海道鈍行をラクに行くハナシ

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18きっぱー

18きっぷシーズンになると、東京圏~関西圏を鈍行で移動する人達も多いだろう。しかし、これがなかなか面倒くさい上に疲れる。新幹線に乗らないならば、ちょっとは我慢も必要だが、少しでも楽に移動したいと思うのは誰でも変わらないだろう。と言うことで今回は、私の独断と偏見に基づいた「18きっぷで行く東海道鈍行列車旅を少しでも楽にしよう!」企画である。

 

そもそも東京~大阪間を鈍行だけで移動するのには何本の列車に乗る必要があるのか? 時間帯によっても変わるが6本ないしは7本である。所要時間は乗り換え時間含まずに8~9時間。 当然、乗り換え回数は少ない方が良い。せっかく椅子に座ることが出来ても、乗り換え先の列車では座れず、というパターンは誰しも一回は経験済みだろう。

 そして、次に重要なのは食料問題である。流石に8時間も電車に乗りっぱなしで何も飲み食い出来ないのは辛い。苦行である(やったこと無いけど)。

 

今回は「いかに乗り換えを少なくし、座席を確保するか」と、「食料をどこで確保するか」という2点から考えて行く。 一般的な乗り換えパターンは 東京~熱海~静岡~浜松~豊橋~大垣~米原~大阪 である。 ここから、いかに乗り換えを減らすか?

 

区間の概説

まずは東京~熱海。ここはJR東日本区間で、殆どの列車は熱海止まり。但し朝夕のみ沼津まで直通する。使われる車両はE231系およびE233系で、両者は共通運用である。編成は10両または付属5両を繋げた15両編成。このうち10両編成の(1、2)、9、10両目と、付属編成の14、15両目はセミクロスシートでなかなか快適。 この区間は比較的飛ばす。種別は普通が多いが一部、「快速アクティー」もある。

次に熱海~浜松。この区間は鈍行の東海道では一番の難所と言われる。なぜなら、この区間は時間がかかる上に車両は設備が低いから。 まず、快速などの優等列車が無い。全て各停、時間がかかる。次に座席がオールロングシート。旅情がない。そしてトイレが付いていない。 こんな列車に3時間も乗るのは大変、おかげに座席が少ないので座れる可能性が低い。JR東海のやる気無さが伺える。

次は浜松~豊橋~大垣~米原 この区間は先程とは管轄が違うため、車両も変わる。そう、転換クロスシート!万歳!素晴らしい!そして、新快速や特別快速などの優等列車豊橋~大垣のみ)!速い! 豊橋~名古屋~岐阜にかけては名鉄との競合区間であることから、JRも負けじと、転換クロスシートと高速運転で対抗。おかげで我々18きっぱーでも、快適に移動する事が出来る。

米原〜大阪 いよいよ関西。ここからはJR西日本区間。ここも快適、転換クロスと高速運転の新快速が走ります。223系および225系の12両(一部8両)という長大編成。最長で網干播州赤穂まで直通。

 

さて、これらの区間を乗り継いで行くわけだが。

 

下りver

 まず東京~熱海間。セミクロスを狙おう。4、5号車のグリーン課金でも良いかも。但し、熱海(沼津)の乗り換えを考えるなら真ん中よりの車両に乗ろう(セミクロスシートは両端の車両)。 熱海の乗り換えは大変。15両→6両の乗り換えなので混む。座れることは殆どない。座るために1本待つという手も。

続く熱海~浜松。 朝夕は直通する列車があるので、狙い目。熱海で座れなくても、沼津、富士で結構降りるので座れる可能性もある。 ただ、日中は熱海~島田と興津~浜松のピストンが基本ダイヤなので、始発を狙うのなら興津で乗り換え、時間に余裕があるなら1本見送るのが良いかも。 静岡、浜松は対面接続。浜松~豊橋は30分毎なので、諦めて立つ。その方が豊橋乗り換えが有利だったりする。

次の浜松~豊橋は各停のみで所要時間30分ほど。一部列車は浜松から大垣まで直通するが、殆どは豊橋で乗り換え。しかし、豊橋乗り換えはホームが違うこともあるので要注意。この豊橋乗り換え失敗するとなかなか大変なので、ここは1本見送るのが得策。というのも、だいたいここらへんでいい感じにお腹が空くのです(^_^)。 食料調達については後述。 豊橋~大垣は15分毎に新快速と特別快速が交互に走る。ところで浜松~豊橋と大垣~米原は30分毎に走るので、この区間は18きっぱーで混み混みの列車と妙に空いている列車が交互に来る。豊橋で15分待って、大垣では15分待てば(豊橋で15分待つと必ず大垣で15分待つ必要がある)必ず座れる。もちろん、名古屋、岐阜で途中下車するのもOKだが、途中下車した後に座れる保証はなし。また、休日の夕方は浜松~米原まで直通の快速があるので、東京を9時位に出ると楽だったりするのだ。

そして、大垣~米原。この大垣乗り換えは名物。豊橋~大垣の新快速が8両なのに対して大垣~米原は4両。しかもホームが違うので階段を上り下りする必要あり。大垣乗り換えでは、座席確保のため多くの乗り換え客がダッシュし、「大垣ダッシュ」という言葉があるほど(国技にしても良いレベル)。たくさんの18きっぱーが荷物を持って大移動するのは圧巻。ここで一本見送ると、30分列車が来ないので注意が必要(豊橋で15分待てば別だが)。 車両は、大垣車両区の311系または313系の4両。クロスシートなので、つい座りたくなってしまうが個人的には、大垣~米原で座ることはない。30分なんてすぐ。また先述した通り、休日の夕方は豊橋米原を直通する列車に乗れば、大垣ダッシュする必要は無くなる。

いよいよ関西、 米原~大阪。日中~夕方、この区間は新快速が30分毎に来る。この新快速の運用パターンは簡単。上り新快速(12両)は米原で切り離し、前4両は近江塩津または長浜直通、後ろ8両は米原止まり→車庫。下りはその逆なので、米原に前8両が入線、長浜方面から来た後ろ4両を連結→発車。 ということは、そう、前8両は米原始発なので空いている、転換クロスに座れるぞ!というワケ。下りの米原接続は良く出来ていて(上りはホームが違う)、新快速の後ろ4両が入線してきたところに大垣発の4両編成が到着(対面接続)する。そのため、ドアが開いたらとにかく前の方の車両へ急ごう。私は大垣ダッシュ米原行きの先頭車両に乗車して、米原でドアが開いた瞬間に前に向かって走ることにしている。ちなみに、失敗回数0。後は野となれ山となれ。座ってしまえばこっちのもん。京都までは1時間強、大阪までは1時間30分強。

 

上りver

 乗車駅にもよるが、上り新快速は京都から座れることが多い。前方車両と後方車両は比較的空いているが、米原乗り換えは対面接続でないため、階段に近い中間車の方が良いかもしれない。但し、注意してほしいのが種別と行き先。湖西線方面の新快速や野洲行きには乗らないように。敦賀行きは殆ど湖西線経由だ。また、大阪付近の上り快速列車は、殆どの場合高槻から各停にかわる。米原、長浜、近江塩津行き新快速は30分毎。 米原~大垣の普通列車は下り同様座らないのが良いだろう。大垣ダッシュを有利にするためだ。

続いて、大垣~豊橋。 上りの大垣ダッシュは下りより余裕がある。それでも座席確保が出来ないならば15分待とう。確実に座れる。その代わり豊橋でも15分待つことになる。改札内成城石井でおやつでもどうぞ。 他には、岐阜で途中下車して腹ごしらえしても良い。

豊橋~浜松  殆どの普通列車は岐阜発浜松行きなので、大垣から新快速や特別快速に乗っている18きっぱーが豊橋で乗り換えても座れる可能性は低い。やる気が有るなら大府で新快速を降りるのもあり。その代わり30分のロス。そして特別快速は大府に止まらない。

浜松~熱海 地獄を上手く切り抜けるにはどうするか? 15~19時代は直通の列車が有る。確実に座るために、浜松で一本見送るのがポイント。 これで2時間座れる。 他の時間帯だと島田始発を狙うか、静岡始発を狙う。浜松と静岡は腹ごしらえするのにちょうど良いのだ!(詳しくは後述)あとはひたすら我慢。

熱海~横浜、品川、東京~ 熱海まで来たら、関東の気分。 始発の東海道線は座りやすい。朝夕のみ沼津始発あり。

腹ごしらえの場所

静岡→駅ビルが充実している スタバ、ドトールマクド、サブウェイ

浜松→静岡を上回る充実ぶり↓

浜松駅ビル メイワン

豊橋改札内の麺屋「壺屋」、中華麺が旨い。あっさり醤油にちぢれ麺、国産豚のチャーシューは最高! 下りだったら、名物「いなり寿司弁当」を買って、大垣行き新快速の転換クロスで食べるのもアリ。

名古屋→多数(割愛)

岐阜→駅ビル充実

リンガーハットの長崎ちゃんぽんが旨い。 その他、吉野家モスバーガーなど。

米原→ホーム上に立ち食いそば屋兼弁当屋がある。中の人は名物「湖北のおはなし」が気になっている。 

【番外編】

関西地区の駅構内に出店している立ち食いそば屋「麺家」はうまい。

京都→2、3番ホームにある。0番ホームの大阪寄りにある「麺家プラス嵯峨野」は立ち食いではなく椅子があって20人は入る。

新大阪→5、6番ホームにある。私の朝食はだいたいここ。

 

こんな感じで、美味しく、楽しく、ラクに旅しよう。

 

いかがだっただろうか?皆さんのお役に立てば幸いである。